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作例そのものから書いた、デザイン様式の辞典。
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スタイル名でも、作りたいものでも検索できます。 名称一致を最優先し、その上で用途・印象・媒体から近い候補を足します。
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昭和モダン / 1920s–1930s / スタイル / 広告ポスター
杉浦非水の三越・地下鉄ポスターに代表される、戦前日本の商業モダニズム。アール・デコと日本画の折衷、モダンガールの都会、洗練されたレタリングが、消費文化の夜明けを描いた。
デコと日本画の折衷 / モダンガールの都会 / 図案化されたレタリング / 百貨店と交通の題材
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インドのカレンダー・アート / 1894– / スタイル / 民衆版画
ラヴィ・ヴァルマの石版画所から始まった神々の量産画。油彩の神話画をオレオグラフで家庭に届けた図像は、バザール・アートとして今も印刷され、インドの視覚的日常を形づくる。
神々の正面性 / 油彩風の陰影と装身具 / 飽和した祝祭色 / 暦と広告の枠
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ティキ・スタイル / 1934–1960s / revival / 世界観 / ポップ
米国のバーとレストランが空想したポリネシア。彫像・竹・トーチ・マイタイのグラスが戦後の逃避願望を様式化した。太平洋諸文化の借用の歴史を含めて読むべき、幻想の南洋。
ティキ彫像のモチーフ / 竹とラタンの内装 / トーチと火 / トロピカルカクテルの器
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漫画の描き文字 / 1930s– / スタイル / レタリング
「ドーン」「シーン」。効果音や気配を絵として描く日本漫画の文字。音の質感を線の太さと形で翻訳する描き文字は、コマの中で絵と文字の境界を溶かす発明で、翻訳不能の視覚言語になった。
音を形にする描き文字 / 太さと質感の対応 / コマを貫く配置 / 静寂まで書く(シーン)
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黄金期・銀の時代のアメコミ / 1938–1970 / スタイル / イラストレーション様式
安い新聞用紙への四色刷りという条件から出てきた誇張の文法。黒く太い輪郭で形を囲い、面は原色の掛け合わせと網点で埋め、動きと音を線と文字の形そのものとして描く。
黒く太い一定幅の輪郭が、人物も背景もすべて囲う / 面が原色の掛け合わせと、目に見える粗さの網点で埋まる / 擬音が縁取りされた爆発形の中に、手描きの大文字で入る / 人物がコマの枠を踏み越え、速度線が動きの方向へ引かれる
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リーニュ・クレール / 1929– / スタイル / イラストレーション様式
エルジェ『タンタン』が確立した均一な輪郭線の様式。影を落とさず、どの要素も同じ太さの線で描く民主的な画面が、明晰さそのものを美学にし、欧州漫画から現代イラストまで流れ続ける。
均一な太さの輪郭線 / 影の不在 / 平面的な彩色 / 背景も人物も同格の描写
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トルコ共和国期ポスター / 1920s–1950s / スタイル / 地域別グラフィック
イハプ・フルシがほぼ一人で築いた初期共和国の広告様式。平面的な人物、明快な色面、新正書法のラテン文字レタリングが、国家の近代化政策とグラフィックを一体化させた。
平面的な人物表現 / 明快な色面 / ラテン文字の推進 / 国家近代化の題材
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クロワゾニスム / 1888–1895 / スタイル / 世紀末芸術
七宝の仕切り線から名を得た、太い輪郭線で囲った平坦な色面による描法。浮世絵とステンドグラスの見方を油彩へ持ち込み、陰影による立体を捨てて記憶の中の色を置く。ポスターの平面性を準備した技法。
太く暗い輪郭線 / 陰影のない平坦な色面 / 装飾的に単純化された形 / 記憶の色による彩色
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新印象主義 / 1886–1900 / スタイル / 幾何学抽象
印象派の直感を光学理論で置き換え、混ぜない純色の点を並べて網膜上で混色させる方法。分割主義と点描の規律は、後の網点印刷、モザイク、ピクセルによる画像構成と同じ問題を先に扱っている。
等間隔に置かれた点 / 補色の並置による振動 / 混ぜない純色 / 縁取りの点による額装効果
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社会主義リアリズム / 1932–1988 / スタイル / 社会運動と版画
1934年に国家の公式様式として定められた、労働者と指導者を理想化して描く写実。前衛の実験を退けて誰にでも読める図像へ統一し、低い視点、前進する群像、明るい未来の光で体制の物語を反復した。国家が様式を決めた稀な事例として重要。
英雄化された労働者像 / 仰角からの記念碑的構図 / 健康的な肌と明るい光 / 前進する群像
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シチュアシオニスト・グラフィックス / 1957–1972 / レイアウト / 社会運動と版画
既存の広告・漫画・映画の画像を奪い、吹き出しの文だけを差し替えて意味を反転させる転用(デトゥルヌマン)の実践。制作コストを払わずに支配的なイメージを内側から裏切る手つきは、以後のカルチャー・ジャミングとネットのミームまで直通している。
既存画像の流用と文の差し替え / 漫画のコマと吹き出し / 理論的な長文キャプション / 粗い複写の質感
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アンフォルメル / 1945–1960 / スタイル / 戦後抽象絵画
戦後ヨーロッパで、幾何学的な構成も具象も拒み、物質と行為の痕跡そのものを画面にした抽象。厚く盛られた絵具、掻き傷、滲み、破れが、形になる前の状態を提示する。素材の物質感を前面に出す設計の源流。身振りの速さを見るときはタシスム、叙情の側を見るときはリリカル・アブストラクションと、同じ絵の別の面を指す名が並び立つ。
厚塗りと掻き傷の痕跡 / 形を成さない滲み / 土と灰の色域 / 支持体の破れと露出
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スパツィアリズモ / 1947–1968 / スタイル / イタリア前衛芸術
画布を切り裂き穴を穿つことで、絵画を二次元の幻影から実際の空間へ開こうとしたイタリアの運動。切れ目の背後の闇が本物の奥行きとして現れ、支持体そのものが作品になる。素材の表面を破る操作を造形言語にした先例。
画布の切れ目と穿孔 / 単色に塗られた面 / 切れ目の背後に現れる闇 / 支持体そのものの提示
IndexStyleは、デザインの周辺で使われる言葉を何でも載せる一覧ではない。独立項目にするのは、見分けられ、再現でき、近い様式との差を説明できる視覚言語だけ。 収録基準