デザインスタイル辞典

作例そのものから書いた、デザイン様式の辞典。

素のHTMLでできている。どのブラウザでも、どの端末でも、アプリも登録もなしに開く。同じページを機械もそのまま読む。

用語776

用語辞典

スタイル名でも、作りたいものでも検索できます。 名称一致を最優先し、その上で用途・印象・媒体から近い候補を足します。

例バウハウス高級感のある採用サイト信頼できる金融アプリ

24/776件表示

337

Hanafuda — 花札 1870年頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Hanafuda

花札 / 18th century– / スタイル / 遊戯とゲームの意匠

12ヶ月の花鳥風月を48枚に圧縮した日本のカード。黒地に平面色の大胆な図案化は、禁令をくぐる変形の歴史が生んだ意匠で、任天堂の出発点でもある。

月ごとの花鳥図案 / 黒縁と平面色 / 極端な単純化 / 短冊と動物の役

design.md画像プロンプト

338

Natural History Plate — ヘッケル『生物の驚異的な形』クラゲ — Wikimedia Commons / Public domain

Natural History Plate

博物図譜 / 18th–19th century / スタイル / 博物図譜

未知の生物を分類と驚異の両方で見せた博物学の図版の総称で、対象を植物に絞った植物図譜はその一分野にあたる。ヘッケル『生物の驚異的な形』の対称構成は、科学図譜がアール・ヌーヴォーの形態言語へ流れ込む結節点になった。

対称的な標本配置 / 分類学的な網羅 / 精密と装飾の同居 / 図版番号の体系

design.md画像プロンプト

339

Calligraphic Revival — ジョンストンのレタリング 1915頃(CC BY 2.0) · © mikeyashworth from UK

Calligraphic Revival

カリグラフィー復興 / 1906– / スタイル / 書体分類

ジョンストンが中世写本の研究から再建した平筆の基礎書体(ファウンデーショナル・ハンド)に始まる、西洋書字の近代復興。地下鉄書体とギルへの継承で、手の文字がモダンデザインの源流になった。

平筆のペン角度 / ファウンデーショナルの骨格 / 写本研究にもとづく再建 / 文字と余白の呼吸

design.md画像プロンプト

340

Sheet Music Cover — ウィンズロー・ホーマーの楽譜表紙(CC0)

Sheet Music Cover

楽譜表紙 / 1820s–1920s / スタイル / 印刷エフェメラ

家庭のピアノ文化が支えた石版刷りの楽譜表紙。曲の情景を描く挿画と装飾レタリングの一枚絵は、レコードジャケット以前の「音楽を見せるグラフィック」だった。

曲の情景の挿画 / 装飾レタリングの曲名 / 石版の色彩 / 出版社の定型枠

design.md画像プロンプト

341

Ise Katagami — 伊勢型紙(CC0)

Ise Katagami

伊勢型紙 / Muromachi period– / 技法 / 孔版印刷

柿渋で貼り重ねた和紙に文様を彫り抜く染色用の型紙。錐彫・道具彫・縞彫の技法が生む精緻な連続文様は、それ自体が線の芸術として世紀末欧州のデザイナーを驚かせた。

彫り抜きの連続文様 / 柿渋紙の茶色 / 縞彫の極細平行線 / 正負反転の設計

design.md画像プロンプト

342

E-Sugoroku — 『花舞台当寿語六』(CC0)

E-Sugoroku

絵双六 / Edo period– / レイアウト / 遊戯とゲームの意匠

一枚の紙面をマス目の物語に分割する日本の盤上絵。出世や名所めぐりを渦巻き状の進行に組み込む構成は、すごろく紙面そのものが情報デザインとゲームUIの先祖であることを示す。

渦巻き・回り双六の進行 / マスごとの場面絵 / ふりだしと上がり / 一枚に収める物語

design.md画像プロンプト

343

Provoke — AI生成の解釈イメージ
AI解釈イメージ(参考作品ではない)

Provoke

プロヴォーク / 1968–1970 / スタイル / 写真運動

同人誌『プロヴォーク』が掲げた「思想のための挑発的資料」。アレ・ブレ・ボケ、すなわち粗粒子とブレとピンぼけを方法として、写真から意味の整った像を剥ぎ取り、見ることの生々しさを取り戻した。

粗粒子(アレ) / ブレとボケの肯定 / 高コントラストの黒 / 断片的なフレーミング

design.md画像プロンプト

344

Typology Photography — ベルント&ヒラ・ベッヒャー《タイポロジー(巻上機櫓)》— Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 · © Vidar00

Typology Photography

タイポロジー写真 / 1959– / スタイル / 写真運動

ベッヒャー夫妻が確立した、同種の構造物を同条件で撮り格子状に並べる方法。曇天・正面・無人の反復が個を類型に変え、デュッセルドルフ派から現代写真の文法になった。

格子状のグリッド提示 / 曇天の均質光 / 厳密な正面性 / 反復による類型化

design.md画像プロンプト

345

New Color Photography — AI生成の解釈イメージ
AI解釈イメージ(参考作品ではない)

New Color Photography

ニューカラー / 1976– / スタイル / 写真運動

エグルストンのMoMA個展が公認した、日常をカラーで撮る芸術写真。ダイトランスファーの濃密な色が平凡な光景に威厳を与え、「カラーは俗」という序列を覆した。

日常の無名の光景 / ダイトランスファーの飽和 / 斜めの何気ない構図 / 赤の強度

design.md画像プロンプト

346

The Decisive Moment — アンリ・カルティエ=ブレッソン《テニスをするマザー》1950年 — Wikimedia Commons / Public domain

The Decisive Moment

決定的瞬間 / 1932- / 技法 / 写真技法

出来事と画面の形が重なる一瞬を待ち、そこで一度だけ切る撮り方。カルティエ=ブレッソンが1952年の写真集で示し、あとから切り取らず画面を全部使うことを条件にした。

縁まで使い切った無トリミングの画面 / 黒い縁が残るフルフレーム / 人影と背景の形が一度だけ重なる / 奥まで焦点の合った街路

design.md画像プロンプト

347

Group f/64 — アダムス『ティトン山脈とスネーク川』1942 — Wikimedia Commons / Public domain

Group f/64

グループf/64 / 1932–1935 / スタイル / 写真運動

ウェストンとアダムスらが絞りf/64の隅々まで鋭い描写を旗印にした、ストレート写真の宣言。ピクトリアリズムの霞を拒否し、大判の精密と豊かな階調そのものを写真の美とした。

全面パンフォーカス / 大判カメラの精密 / 豊かなグレースケール / 操作を拒む直接性

design.md画像プロンプト

348

Photo Essay — ユルバン・フォレック『Vu』誌「戦時下のマダガスカル」1940 — Wikimedia Commons / Public domain

Photo Essay

フォトエッセイ / 1936–1972 / レイアウト / 出版と編集

『LIFE』が完成させた、複数の写真を起承転結に編む誌面形式。見開きの大小関係、導入と結びの一枚、キャプションの声が、写真に物語の文法を与えた。

起承転結の写真配列 / 見開きの大小対比 / 決めの一枚の全面使い / キャプションの語り

design.md画像プロンプト

349

FSA Documentary — ラング『移民の母』1936 — Wikimedia Commons / Public domain

FSA Documentary

FSAドキュメンタリー / 1935–1944 / スタイル / 写真運動

大恐慌下の米国農業安定局が組織した記録写真事業。ラングの『移民の母』に代表される尊厳の肖像と、国家アーカイブとして残る27万枚が、ドキュメンタリーの公共的役割を定義した。

尊厳を保つ肖像 / 生活環境の記述 / 国家事業のアーカイブ性 / キャプションの現場情報

design.md画像プロンプト

350

Japanese Realism Photography — 土門拳《銀座のシューシャンボーイ》1951年頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Japanese Realism Photography

リアリズム写真運動 / 1950–1958 / スタイル / 写真運動

土門拳が「絶対非演出の絶対スナップ」を掲げて主導した戦後日本の運動。『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』の直視が、アマチュア月例投稿を巻き込み社会と写真を結び直した。

絶対非演出の原則 / 社会的主題の直視 / 接近した広角 / 粒子の粗い印画

design.md画像プロンプト

351

Lomography — LC-Aのクロスプロセス(CC BY 3.0) · © Toomore Chiang

Lomography

ロモグラフィー / 1992– / スタイル / 写真ジャンル

ソ連製トイカメラLC-Aの偶然性を憲章化したムーブメント。周辺減光、色被り、クロスプロセスの飽和を「ルールは10箇条、考えるな撮れ」の哲学で肯定し、デジタル以後のアナログ愛の先駆けになった。

強い周辺減光 / クロスプロセスの色転び / 多重露光の偶然 / 腰だめのノーファインダー

design.md画像プロンプト

352

Daguerreotype — ダゲレオタイプ肖像(CC0)

Daguerreotype

ダゲレオタイプ / 1839–1860s / 技法 / 写真技法

銀板に直接像を定着させる最初の実用写真術。鏡のように反転する唯一無二の像、ベルベットケースの宝飾的な佇まいが、「像を所有する」経験の原点になった。

鏡面の銀板 / 左右反転の唯一像 / ケース入りの宝飾性 / 痛いほどの細部

design.md画像プロンプト

353

Instant Photography — ポラロイド600フィルムによるワシントン・スクエア・アーチ 2021 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0 · © TFSyndicate

Instant Photography

インスタント写真 / 1948– / 技法 / 写真技法

ポラロイドが実現した「撮ったその場で像が現れる」体験。白枠の正方形、化学現像の淡い色調、一枚きりの物質性が、デジタル以後もチェキへと続く親密さの様式になった。

白枠の正方形 / 淡く転ぶ色調 / 現像を待つ時間 / 一枚きりの物質性

design.md画像プロンプト

354

Stereograph — ステレオ写真『教育者としてのステレオグラフ』 — Wikimedia Commons / Public domain

Stereograph

ステレオ写真 / 1850s-1930s / 技法 / 写真技法

少しだけ離した二つの位置から同じ場面を撮り、一枚の台紙に並べてビューワで左右の目に分け、奥行きとして見せる撮り方。手前に物を大きく置いて奥行きを強めるのが定石だった。

わずかにずれた同じ場面の二枚 / 湾曲した厚紙の台紙 / 手前に大きく置かれた物 / 裏面に刷られた説明文

design.md画像プロンプト

355

Carte de Visite — ディスデリの名刺判写真 1860年代 — Wikimedia Commons / Public domain

Carte de Visite

名刺判写真 / 1854–1900s / スタイル / 出版と編集

ディスデリが特許化した名刺サイズの量産肖像。一枚のガラス板に8ポーズを焼き付ける経済が肖像を民主化し、著名人カードの収集とアルバム文化を生み、「共有される顔」の原点になった。

名刺サイズの台紙 / 全身立像とスタジオ書割 / 裏面の写真館ロゴ / アルバム収集の文化

design.md画像プロンプト

356

Spirit Photography — マムラー メアリー・トッド・リンカーンと「霊」1872頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Spirit Photography

心霊写真 / 1862–1930s / スタイル / 写真ジャンル

二重露光の「霊」を写し込んだ19世紀の心霊写真術。マムラーのリンカーン未亡人像から交霊会ブームまで、写真の証拠性への信仰そのものを利用した、メディア詐術と欲望の様式。

半透明の重ね像 / 遺族の肖像との合成 / 交霊会の記録形式 / 証拠性の演出

design.md画像プロンプト

357

Snapshot Aesthetic — アナスタシア・ニコラエヴナ コダック・ブラウニーによる鏡の自写像 1914年 — Wikimedia Commons / Public domain

Snapshot Aesthetic

スナップショット美学 / 1888– / 1960s art adoption / スタイル / 写真ジャンル

コダック以来の素人写真の「失敗」、つまり傾きや見切れ、フラッシュの平板さを、意図的な様式として引き受ける美学。家族アルバムの親密さが、ウィノグランドからゴールディンまで芸術写真の文法になった。

傾いだフレーミング / 被写体の見切れ / 直射フラッシュ / アルバム的親密さ

design.md画像プロンプト

358

Photomicrography — ベントレーの雪の結晶 1905頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Photomicrography

顕微鏡写真 / 1840s– / 技法 / 写真ジャンル

顕微鏡越しに見えない構造を写す科学写真。ベントレーの雪の結晶が証明した「科学の像は美しい」は、偏光の色彩や蛍光顕微鏡の発光として現代のNikon Small Worldまで続く。

見えないスケールの構造 / 黒地に浮かぶ標本 / 偏光・蛍光の色彩 / 対称性の驚異

design.md画像プロンプト

359

Purikura — プリクラ 2007(CC0)

Purikura

プリクラ / 1995– / スタイル / 写真ジャンル

プリントシール機が生んだ日本の写真文化。落書き・盛り・デカ目の加工と分け合うシールの小ささが、「加工してから共有する自撮り」の文法をSNS以前に完成させていた。

盛りとデカ目の加工 / 落書きとスタンプ / 分け合う小さなシール / ブース内の演出照明

design.md画像プロンプト

360

Karesansui — 龍安寺石庭(CC BY-SA 3.0) · © Stephane D'Alu

Karesansui

枯山水 / Muromachi period– / スタイル / 庭園の様式

水を使わず、砂紋と石組だけで水景と宇宙を表す日本の庭園様式。龍安寺の十五石が示す「引き算の構成」は、余白のデザインの原型として世界のミニマリズムに参照され続ける。

砂紋の水の暗示 / 石組の非対称配置 / 縁側からの固定視点 / 徹底した引き算

design.md画像プロンプト

収録方針

IndexStyleは、デザインの周辺で使われる言葉を何でも載せる一覧ではない。独立項目にするのは、見分けられ、再現でき、近い様式との差を説明できる視覚言語だけ。 収録基準

ページ上部へ戻る