レイヨニスム

Rayonism / 1912–1914 / スタイル / 前衛

物体そのものではなく、物体から反射する光線の交差を描くと宣言したロシアの抽象。斜めに走る鋭い線束が交わり、対象は光の干渉パターンへ解体される。ロシア抽象がキュビスムから独立する分岐点になった。

Rayonism — Mikhail Larionov《赤と青のレイヨニスム(浜辺)》1911 — Wikimedia Commons / Public domain
Mikhail Larionov《赤と青のレイヨニスム(浜辺)》1911 — Wikimedia Commons / Public domain
Rayonism — Natalia Goncharova《レイヨニスムの百合》1913 — Wikimedia Commons / Public domain
Natalia Goncharova《レイヨニスムの百合》1913 — Wikimedia Commons / Public domain
Rayonism — Natalia Goncharova《猫》1913 — Wikimedia Commons / Public domain
Natalia Goncharova《猫》1913 — Wikimedia Commons / Public domain

ひと目で判断

見た目の特徴

  • 斜行する鋭い線束
  • 線の交差でできる面
  • 対象の輪郭の消失
  • 限定色の重ね

向いている用途

  • 速度や電波のような目に見えない現象を、線の束で描くとき
  • 実物を写さずに主題の気配だけを残す、表紙や背景を作るとき

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辞書情報

文字
文字も線束と同じ角度に傾け、間に埋め込んで一体にする
構成
光源を画面外に想定し、鋭い線束を鋭角で交差させ、面は交差部にだけ現す
素材
暗色か中間色の地に少ない色を重ね、交差部だけ濃度を上げて面に見せる
注意
対象を描いてから線を乗せると輪郭が残り、光への解体が成立しない。線を放射させるだけで交差から面を立ち上げなければ、単なる斜線の飾りになる。
関連研究
ラリオーノフのレイヨニスム宣言 / ネオ・プリミティヴィズムとの関係 / ロシア抽象の系譜

関連項目

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