デザインスタイル辞典

作例そのものから書いた、デザイン様式の辞典。

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用語776

用語辞典

スタイル名でも、作りたいものでも検索できます。 名称一致を最優先し、その上で用途・印象・媒体から近い候補を足します。

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Gutai — 『Gutai: Splendid Playground』展示風景(© Solomon R. Guggenheim Foundation、同館より引用)

Gutai

具体美術協会 / 1954–1972 / スタイル / 日本の戦後前衛

身体、泥、紙、水、煙、電球などへ直接働きかけ、精神が素材を支配せず互いの性質を露出させる出来事として作品をつくる。

身体と素材の衝突 / 屋外展示 / 破る・投げる・踏む / 参加と遊び

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Rinpa — 俵屋宗達『風神雷神図屏風』17世紀 — Wikimedia Commons / Public domain

Rinpa

琳派 / early 17th century– / スタイル / 東アジア絵画

金銀地、鉱物顔料、簡略化した自然、余白、反復、たらし込みを横断し、絵画・工芸・文字を大胆で平面的な構成へ統合する。

金銀地 / 大胆に省略した自然 / 反復と余白 / たらし込み

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Scandinavian Modern — アアルト・ベース(CC BY 4.0) · © Unknown author Unknown author

Scandinavian Modern

スカンジナビアン・モダン / late 1940s–1960s / スタイル / 北欧デザイン

機能性と量産性を、木・陶器・織物など自然素材の温度、人体に沿う曲線、明快で使いやすい形と結びつける。

明快な機能 / 自然素材 / 人体に沿う曲線 / 抑えた色

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Abstract Expressionism — フランツ・クライン《Sabra》(ベラルド・コレクション) — Wikimedia Commons / CC BY 2.0 · © Pedro Ribeiro Simões from Lisboa, Portugal

Abstract Expressionism

抽象表現主義 / 1940s–1950s / スタイル / 戦後アメリカ美術

巨大な画面、身体的な筆触、滴り、染み、広い色面を用い、再現対象ではなく制作行為と強い内的感情を画面へ残す。

大画面 / 身体的な筆触 / オールオーバー / 滴りと染み

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Color Field Painting — ロスコ・チャペル内部(CC BY-SA 4.0) · © Alan Islas

Color Field Painting

カラーフィールド・ペインティング / late 1940s–1960s / スタイル / 戦後抽象絵画

大きく連続する色面、染み込む境界、少ない形により、画面全体を包む色の空間と長い知覚体験をつくる。

巨大な色面 / 染み込む輪郭 / 少数の形 / 没入するスケール

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Conceptual Art — コスース『1つと3つの椅子』展示(CC BY 2.0) · © Gautier Poupeau

Conceptual Art

コンセプチュアル・アート / mid-1960s–1970s / スタイル / 戦後アメリカ美術

物としての完成度より、言葉、定義、規則、記録、配置によって提示されるアイデアそのものを作品の中心に置く。

言葉と定義 / 指示と規則 / 記録写真 / 脱物質化

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Earthwork / Land Art — スミッソン『スパイラル・ジェッティ』1970(CC BY-SA 4.0) · © Netherzone

Earthwork / Land Art

アースワーク/ランドアート / late 1960s–1970s / スタイル / 戦後アメリカ美術

土、石、枝、地形、重機を使い、景観そのものを成形・配置し、場所、時間、侵食、記録を作品へ組み込む。

地形への介入 / 土と石 / 巨大スケール / 侵食と時間

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Neo-Concrete Art — リジア・クラーク『ビーショ』(CC BY-SA 4.0) · © Lygia Clark

Neo-Concrete Art

ネオ・コンクリート・アート / 1959–1966 / スタイル / ブラジル前衛芸術

幾何学抽象を固定された視覚秩序から解放し、触れる、動かす、入るといった身体参加によって作品を変化する経験へ開く。

可動する幾何学 / 身体参加 / 折りと蝶番 / 感覚的な色と空間

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Tropicália — オイチシカのペネトラーヴェル(イニョチン)(CC BY 2.0) · © Marcelo Costa

Tropicália

トロピカリア / mid-1960s– / スタイル / ブラジル前衛芸術

鮮烈な色、音楽、砂、植物、仮設空間、参加を混ぜ、軍事政権下の抑圧と“熱帯の楽園”という外部イメージを批評する。

鮮烈な混成 / 参加型空間 / 音楽と衣装 / 熱帯イメージの転倒

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Screenprint — WPAスクリーンプリント・ポスター 1930年代 — Wikimedia Commons / Public domain

Screenprint

スクリーンプリント/シルクスクリーン / 20th century– / 技法 / 孔版印刷

メッシュ上の版を塞ぎ分け、スキージーでインクを押し通して、硬い輪郭と均一で強い色面を層ごとに刷る。

硬い輪郭 / 平坦な色面 / 版ごとの重なり / わずかな見当ずれ

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Lithography — ドーミエ『トランスノナン街』1834 — Wikimedia Commons / CC0

Lithography

石版画/リトグラフ / 1796– / 技法 / 平版印刷

油と水が反発する原理を使い、石や金属板へ描いたクレヨン・墨の筆致を、描画の柔らかさを保ったまま複製する。

脂性クレヨン / 石や金属板 / 描画的な濃淡 / 多色の版重ね

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Intaglio — デューラー『メレンコリアI』1514 — Wikimedia Commons / Public domain

Intaglio

凹版印刷 / 15th century– / 技法 / 凹版印刷

金属板の表面より低い線や窪みにインクを残し、強い圧力で湿った紙を押し込んで、精密な線と版端の痕跡を写す。凹ませ方の違いがそのまま技法の名になり、酸で腐食させればエッチング、面を荒らして磨けばメゾチントになる。

沈んだ線 / プレートマーク / 湿った紙 / 高圧プレス

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Mezzotint — ジョン・マーティンのメゾチント — Wikimedia Commons / CC0

Mezzotint

メゾチント / 1640s– / 技法 / 凹版印刷

版全体を細かく荒らして深い黒をつくり、磨いて明部を起こすことで、線ではなく柔らかくビロード状の暗部から像を浮かべる。

ビロード状の黒 / 暗から明へ / 柔らかな階調 / 面を磨く光

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Etching — レンブラント『百グルデン版画』1649頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Etching

エッチング/腐食銅版画 / 16th century– / 技法 / 凹版印刷

防食膜を針で描き剥がし、酸で露出した金属を腐食させることで、手描きに近い細く流動的な線を版へ刻む。

細く流れる線 / 腐食による深さ / 交差線 / プレートマーク

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Roman Square Capitals — トラヤヌス帝記念柱の碑文 113年(CC BY-SA 2.0) · © MumblerJamie

Roman Square Capitals

ローマン・キャピタル / 1st–2nd century / スタイル / 書体分類

石に刻むための幾何学的な比例とセリフを持つ大文字が、以後2000年のラテン文字の骨格と権威表現の原型になった。

幾何学的な比例 / 刻まれたセリフ / 大文字のみの組み / 記念碑的な字間

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Blackletter — グーテンベルク42行聖書 創世記 1455頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Blackletter

ブラックレター / 12th century– / スタイル / 書体分類

写本の筆致を垂直に凝縮した黒く密な文字で、ページを織物のように均質な黒みで満たす。活版印刷最初期の書体でもある。

垂直の密な画線 / 折れによる曲線の置換 / 強い黒み / 装飾的な大文字

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Old Style Serif — プランタン見本帳のガラモン活字 1585頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Old Style Serif

オールドスタイル・ローマン / 15th–16th century– / スタイル / 書体分類

ペンの運びに由来する斜めの軸と穏やかな線の強弱で、長文を疲れずに読ませる本文書体の基準を作った。

斜めのストレス / 穏やかな線の強弱 / ブラケットの付いたセリフ / 控えめなエックスハイト

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Italic — アルド版ウェルギリウス 1501 — Wikimedia Commons / CC0

Italic

イタリック / 1501– / スタイル / 書体分類

人文主義者の筆記体を活字化した傾いた文字で、省スペースの小型本を可能にし、のちに本文と別の声を担う役割へ移った。

右への傾き / 筆記由来の連続感 / 狭い字幅 / ローマン体との対比

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Transitional Serif — John Baskerville, Virgil, title page — higher-resolution photograph of a historical printing — Catsmeat — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

Transitional Serif

トランジショナル / 18th century / スタイル / 書体分類

軸を垂直へ立ち上げ、線の対比を強め、紙とインクまで含めて設計することで、活字を筆記から独立した造形物へ進めた。

垂直に近い軸 / 強まる線の強弱 / 水平で鋭いセリフ / 磨かれた紙面との一体設計

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Didone — ボドニ『Manuale Tipografico』1818 — Wikimedia Commons / Public domain

Didone

ディドーネ / late 18th century– / スタイル / 書体分類

極細のヘアラインと垂直の太い画の対比を極限まで進めた構築的なローマン体で、理性の時代の到達点と豪奢の記号を同時に担う。

極端な線の対比 / 垂直のストレス / ヘアラインのセリフ / 数学的な構築感

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Fat Face — キャズロン見本帳のファットフェイス 1841 — Wikimedia Commons / Public domain

Fat Face

ファットフェイス / c. 1803– / スタイル / 書体分類

ディドーネの縦画を広告のために極端に肥大させた最初期の宣伝用書体で、遠くから叫ぶ見出しの原型になった。

肥大した縦画 / 極細の横画 / 詰まった字間 / ポスター前提のスケール

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Slab Serif — キャズロンのスラブセリフ見本 1841 — Wikimedia Commons / Public domain

Slab Serif

スラブセリフ / 1815– / スタイル / 書体分類

画線と同じ太さの角柱状セリフで文字を機械的な構造物へ変え、産業社会の広告と告知を支える頑丈な声になった。

角柱状の太いセリフ / 均質な画線 / 頑丈な字面 / 機械的な反復

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Grotesque Sans — 最初のサンセリフ活字見本 1816頃 — Wikimedia Commons / Public domain

Grotesque Sans

グロテスク・サンセリフ / 1816– / スタイル / 書体分類

セリフを捨てた無装飾の文字は当初「奇妙」と呼ばれたが、癖のある均質さが告知と見出しの新しい声になった。

セリフの不在 / 詰まったアパチャー / 揃わない字幅の癖 / 見出し向きの黒み

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Neo-grotesque Sans — ニューヨーク地下鉄のヘルベチカ標識(CC BY-SA 4.0) · © DanTD

Neo-grotesque Sans

ネオ・グロテスク / 1957– / スタイル / 書体分類

グロテスクの癖を取り除き「中立」を設計目標に据えた文字で、戦後の合理主義とグローバル企業の声になった。

均質で閉じた字形 / 低い線の対比 / 大きなエックスハイト / 中立を装う声

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収録方針

IndexStyleは、デザインの周辺で使われる言葉を何でも載せる一覧ではない。独立項目にするのは、見分けられ、再現でき、近い様式との差を説明できる視覚言語だけ。 収録基準

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