広告ポスター
街頭で数秒しか見られない前提のもとで、商品や行き先を一枚の絵に凝縮した仕事が並ぶ。多色石版の量産がこれを可能にした。
辞書情報
- プラカートシュティール/即物ポスター 1900s–1910s / スタイル
商品と名前だけへ削り込み、遠くからでも一瞬で意味が届く広告をつくる。
- サーカスポスター 1870s–1930s / スタイル
多色石版と木活字を総動員し、過剰な描写と最大級の言葉で見世物を予告した興行ポスターの様式。壁一面を占拠する貼り出しまで含めて、都市を劇場に変える広告だった。
- ベガースタッフ・スタイル 1894–1899 / スタイル
ニコルソンとプライドが切り紙で組み立てた、輪郭を省き平面色の形だけで対象を要約するポスター様式。当時は売れなかったが、その大胆な省略が20世紀ポスターの先駆になった。
- 旅行ポスターの黄金期 1890s–1930s / スタイル
鉄道と船舶会社が競った石版の観光ポスター。目的地を理想化した風景画、装飾的レタリング、路線名の誇りが、旅そのものを欲望の画像として発明した。
- 昭和モダン 1920s–1930s / スタイル
杉浦非水の三越・地下鉄ポスターに代表される、戦前日本の商業モダニズム。アール・デコと日本画の折衷、モダンガールの都会、洗練されたレタリングが、消費文化の夜明けを描いた。
- 月份牌 1910s–1940s / スタイル
上海で花開いたカレンダー付き広告画。擦筆水彩で描かれた旗袍の女性像が、煙草や化粧品の広告と暦を兼ね、東西折衷の商業美人画として東アジアの視覚文化を塗り替えた。