リチャードソニアン・ロマネスク
Richardsonian Romanesque / 1870s–1890s / スタイル / 歴史様式
19世紀後半の米国で、H. H. リチャードソンが中世ロマネスクの半円アーチを、粗い石積み、深い開口、非対称な塔、低く横へ広がる量塊へ作り替えた建築様式。表面装飾より石の重量、影の深さ、入口をまとめる幅広いアーチによって、教会、図書館、裁判所、駅に公共的な強さを与える。
入口と窓をまとめる幅広く深い半円アーチ / 粗面の石と色の違う石帯を重ねた厚い壁 / 円錐屋根を載せた非対称の塔と、低く横へ伸びる輪郭 / 奥へ段階的に後退する窓と、柱頭や迫石に限った彫刻

辞書情報
- 向いている用途
- 図書館、学校、庁舎のような公共建築へ、装飾より素材の重量で信頼を与えるとき。ホテルや店舗の入口を一つの大きなアーチへまとめ、奥行きと庇護感をつくるとき
- 文字
- 名称は幅のあるセリフ体で迫石の帯へ収め、石目地より細い装飾線を増やさない。
- 構成
- 低い水平の本体へ大小の半円アーチをまとめ、片側に一つだけ塔を立てる。開口は壁の厚みが見える位置まで深く引く。
- 素材
- 粗面の砂岩または花崗岩を大きな塊で積み、迫石と水平帯だけ色や仕上げを変え、木と暗い金属を奥へ置く。
- 注意
- 半円アーチだけでロマネスク風にしない。古代や中世の再現ではなく、米国の公共建築に合わせて石の量塊、非対称性、深い開口を再編した様式として区別する。
- 関連研究
- Henry Hobson Richardson and Trinity Church / National Park Service — Richardsonian Romanesque / round arches, rough-faced masonry and asymmetrical massing
関連項目
- ロマネスク(Romanesque)同じ「歴史様式」の系統。リチャードソニアン・ロマネスクとロマネスクの違いを見る
- ゴシック・リヴァイヴァル(Gothic Revival)同じ「歴史様式」の系統。リチャードソニアン・ロマネスクとゴシック・リヴァイヴァルの違いを見る
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同じ「歴史様式」から、共通する印象が多い順に次の項目を選んだ。
- パッラーディオ主義(Palladianism)共通する印象:信頼 / 高級 / 静けさ。
- ルネサンス(Renaissance)共通する印象:信頼 / 高級 / 静けさ。
- 新古典主義(Neoclassicism)共通する印象:信頼 / 高級 / 静けさ。
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