FUI (Fantasy User Interface)

架空ユーザーインターフェース / 1997– / スタイル / UI表現

映画の劇中に映る画面を作る仕事に付いた呼び名。Mark Coleran の作品を指して広まったが、本人は命名の手柄を自分のものとは言い切っていない。使うための道具ではなく読ませるための絵で、光と形と動きと音だけを使い、見る場所を一点に決める。

1つの画面に読ませたい点が1つだけあり、それ以外は密度として置かれている / 等幅の数字が絶えず更新される欄。実際には何も計算していない / 黒地に発光する細い線。図形は輪郭で描かれ、塗りをほとんど持たない / 実在しそうな枠と釦の並び。純粋な抽象図形には振り切らない

『スター・トレック/ヴォイジャー』の LCARS 操作パネル 2016年撮影 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0『新スタートレック』エンタープライズD ブリッジの操作卓 2008年撮影 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0『宇宙大作戦』USSエンタープライズ NCC-1701 のブリッジセット 2019年撮影 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

辞書情報

向いている用途
劇中の操作画面を、俳優の視線が向いている数秒のあいだに読ませたいとき。存在しない装置の画面を、動作させる必要のない絵として設計するとき
文字
等幅を主にし、文字は情報ではなく質感として敷く。読ませる一語だけ大きさと明るさを変える。
構成
読ませる点を先に1つ決め、そこへ光と動きを集める。残りは密度で埋め、意味を持たせない。
素材
黒地に発光色を1色か2色。線は細く、塗りは避ける。撮影された画面として成立するよう、明るさは実写に合わせて落とす。
注意
本当に操作できる画面を作ろうとすると密度が落ちて情報が散り、俳優の芝居の尺のあいだに読ませることができなくなる。
関連研究
Coleran が関わった Spy Game、Blade II、The Island、The Bourne Ultimatum の画面 / 1つの画面に読ませる点を1つに絞るという考え方 / 実写に重ねたときの明るさの落とし方と合成の作法

関連項目

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