プルカリ刺繍

Phulkari / living tradition / surviving 19th-century works / 技法 / 染織の伝統

現在のインド北部とパキスタン東部にまたがるパンジャーブで、粗い綿布に艶のある絹糸で模様を作る刺繍の伝統。繰り返す幾何学模様と、糸の向きによって変わる光が布を覆う。地を密に覆うbaghや、暮らしの場面を描くものなど幅があり、婚礼や家族の記憶との結び付きを持つ。

Phulkari — Punjab embroidered shawl — photo: Kritzolina — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
Punjab embroidered shawl — photo: Kritzolina — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 · CC BY-SA 4.0
Phulkari — Punjab embroidered shawl, front and reverse — photo: Kritzolina — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
Punjab embroidered shawl, front and reverse — photo: Kritzolina — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 · CC BY-SA 4.0

ひと目で判断

見た目の特徴

  • 赤土色などの粗い綿地と、鮮やかな絹糸の対比
  • 黄やピンクの幾何学模様を面として反復する
  • 刺す方向の違いで光沢と色の見え方を変える
  • 疎らな模様から、地布をほぼ覆うbaghまで密度が変わる

向いている用途

  • パンジャーブの染織を扱う展示で、地域、家族、儀礼と模様の関係を伝えるとき
  • 作り手と協働する布や衣服の企画で、糸の方向と模様の密度を意匠の中心にするとき

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辞書情報

文字
刺繍の模様と区別した小さなラベルに、地域名、技法、作り手を記す。
構成
地布を見せる部分と刺繍で埋める部分を先に分け、糸の向きが作る明暗を繰り返す。
素材
粗い綿の地に艶のある色糸を合わせ、色面を平らな印刷ではなく糸の反射で見せる。
注意
花という語の意味から花柄だけの刺繍と決めない。インドとパキスタンにまたがる地域史を残し、baghを別の無関係な様式として水増ししない。
関連研究
Philadelphia Museum of Art — pre-Partition phulkari / Bagh, chope and sainchi examples / V&A — Phulkari and floss-silk embroidery

関連項目

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