イストリアート
Istoriato / c. 1500– / スタイル / 陶磁の様式
マヨリカの皿の面をまるごと一枚の絵として扱い、歴史や神話、聖書、寓意の場面を多色で縁まで描き切るイタリアの様式。1500年ごろに現れ、ウルビーノと結びついて広まった。器は装飾された道具ではなく、絵の支持体になる。



ひと目で判断
見た目の特徴
- 見込みから縁まで一続きの場面が描かれ、装飾帯で区切られない
- 白い錫釉の地の上に、黄・青・緑・褐色の多色の絵付けが載る
- 人物が奥行きのある風景や建築の中に置かれ、絵画の構図がそのまま持ち込まれる
- 縁の曲面でも場面が途切れず、絵が器の立体に沿って歪む
向いている用途
- 食器や陶板のシリーズで、面の縁まで使い切る絵付けの割り付けを決めるとき
- 円形の版面に物語の一場面を収める構図を、皿以外の丸い画面にも応用したいとき
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詳しい作り方と出典制作ルール、実在作例、比較、研究、引用形式
辞書情報
- 文字
- 文字は絵の中に置かない。場面の名を添えるなら画面の外に回し、細い手書きの筆記体で小さく書く。
- 構成
- 皿の見込みを一枚の画面と見なし、縁を装飾帯で切らずに場面を続ける。人物を中景に集め、上方に空と建築の抜けをつくる。
- 素材
- 白い錫釉をかけた素地の上に多色の顔料で直接描き、焼成して色を釉に沈める。塗り直しがきかないので、線は一度で置く。
- 注意
- 縁に装飾帯を回して場面を囲うと、面を絵で使い切るという判断が消え、ただの絵付け皿に戻る。
- 関連研究
- ウルビーノの作と他産地の作で、場面の詰め方と余白の残し方がどう違うか / 錫釉の白が地としてどこまで残されているか / 縁の曲面で人物や建築の線がどう歪むか
関連項目
- デルフト焼(Delftware)同じ「陶磁の様式」の系統。イストリアートとデルフト焼の違いを見る
- アズレージョ(Azulejo)共通する印象:高級。イストリアートとアズレージョの違いを見る
陶磁の様式をさらに見る
同じ「陶磁の様式」から、共通する印象が多い順に次の項目を選んだ。
- イズニク陶器(Iznik Pottery)共通する印象:高級 / 高揚。
- 粉彩(ファミーユ・ローズ)(Famille Rose)共通する印象:高級 / 高揚。
- 青花(中国の染付)(Chinese Blue-and-White Porcelain)共通する印象:高級。
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