Chinese Blue-and-White Porcelain

青花(中国の染付) / 14th century– / スタイル / 陶磁の様式

白い磁胎に酸化コバルトを筆で置き、透明釉をかけて焼き上げる釉下彩の体系。江西の景徳鎮が元代に磁土へカオリンを加え、焼成を改めたことで成立した。色をひとつに絞ったぶん、濃淡と白抜きだけで絵の階調をつくる。

白磁の地に青一色。ほかの色が一切入らない / 濃い青で輪郭を引き、その内側を薄い青の刷きで埋めて墨絵のような段階をつくる / 青を密に塗り込んだ地に、素地の白をそのまま残して文様を抜く / 絵が釉の下にあるため、筆跡に段差がなく面が平滑に光る

青花 岩と草花・瓜文 稜花大皿 元代 14世紀 — Wikimedia Commons / CC0青花 花卉文 壺 元代 14世紀 — Wikimedia Commons / CC0青花 唐草文 瓶 景徳鎮窯 明代・永楽年間 1403-1424 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

辞書情報

向いている用途
一色刷りの図版で階調を出したいとき、輪郭の線と面の刷きを二段階に分けて設計する。白を背景ではなく図として使いたいとき、地を塗り込んで文字や形のほうを抜く版を組む
文字
銘や添え書きは絵付けと同じ青、同じ筆致で入れる。活字のような均一な線に置き換えない。
構成
器の曲面を口縁・胴・高台の帯に分け、帯ごとに文様の密度を変える。胴の主文様のまわりには白を大きく残す。
素材
白い素地に酸化コバルト一種だけ。濃い線と薄い刷きの二段階を作り、青で伏せた地には白抜きで文様を起こす。すべて透明釉の下に置いて焼く。
注意
青をひとつの平らな色として塗り、濃淡の段階を作らないと、筆の跡が消えて印刷の平網のように見える。
関連研究
元代の作例と康熙期の作例を並べ、薄い刷きが何段階に分かれているか数える / 中東向けの大皿とヨーロッパ向けの輸出磁器で、余白の量と文様の詰まり方がどう変わるか比べる / 同じ青一色でも delftware と iznik では地の白さと線の太さがどう違うか確かめる

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