Empire Style

アンピール様式 / 1804–1814 / スタイル / 家具とインテリア

ナポレオンの帝政期にフランスから各地へ広がった室内と家具の様式で、無地の大きな面に金色の金具を点で打つ。獅子の足、有翼のスフィンクスの頭、蓮や円形の花飾りが対で並び、左右対称に置かれることで、先行する新古典より重く見える。

無地のマホガニーの平面に、金色の金具が等間隔の点として打たれる / 前脚の下端が獅子の足で終わり、上端は有翼のスフィンクスの頭になって肘掛を支える / 円形の花形金具が背もたれの下段に等間隔で一列に並ぶ / 同じ形の椅子が対で置かれ、座と壁が同じ濃色の絹で覆われる

ジャコブ工房《白鳥形肘掛のジョゼフィーヌの椅子》1804年頃 マルメゾン城美術館 — Wikimedia Commons / CC0《タレーランのための儀礼用寝台》1805年頃 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0ジャコブ・デマルテ《皇妃ジョゼフィーヌの宝石箪笥》1809年 ルーヴル美術館 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

辞書情報

向いている用途
権威を示す部屋を、彫りを増やさずに面の大きさと金の点だけで組みたいとき。同じ形の家具を対で置いて、部屋の軸線を家具の側から決めたいとき
文字
文字は家具ではなく織物や壁面の側に置く。大文字のローマ字を字間広く一列に組み、飾りの線を足さない。
構成
部屋の軸に対して家具を対で置き、壁面を上下三分割する。余白は細かく散らさず、無地の大きな面としてまとめて取る。
素材
マホガニーの薄板を大きな面に貼り、鍍金した青銅の金具を打ち留める。座と壁を同じ絹で覆い、地色を濃い青や赤に取って金の点を浮かせる。
注意
金具を面いっぱいに増やすと、無地の面が消えてロココの賑やかさに戻る。
関連研究
Getty AAT の Empire (300021269) が示す1804年から1814年という区切りと、室内・建築・服飾まで含む範囲 / V&A 所蔵ジャコブ・デマルテ工房の肘掛椅子 (O74821) の獅子足とスフィンクス頭の取り合い / 帝政期の家具がフランス国外の邸宅へ運ばれ、後年まとめて売られた経路

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