Aesthetic Movement
唯美主義運動 / 1870s–1880s / スタイル / 家具とインテリア
1870年代から80年代の英米で、絵画から家具・織物・建築まで貫いた運動。「芸術のための芸術」を掲げ、教訓や物語や主題の重さより、美それ自体の自立した価値を上に置いた。だから装飾が何かを語らず、面の調和だけで決まる。
向日葵と百合が、器にも布にも室内にも同じ形で繰り返し現れる / オリーヴ緑と黄を寄せた色域。暗い赤とクリームが黒地の上で組む / 日本の意匠を平らな繰り返し文様に直したもの。丸い竹、様式化した花形、垂れる葉が地の格子文の上に載る / 青と白の中国磁器が室内に並べられ、器そのものが装飾の一部として置かれる
辞書情報
- 向いている用途
- 意味を負わせない装飾を作るとき、モチーフを物語から切り離して平らな繰り返しに直す。画面全体をひとつの色域でまとめたいとき、緑と黄の中間を基準に置いて他の色をそこへ寄せる
- 文字
- 文字も装飾のひとつとして扱い、意味を強めない。細い線の書体を、文様と同じ間隔で繰り返し置く。
- 構成
- 壁・布・器を同じ文様体系で覆い、主役と背景の区別をつけない。繰り返しの単位は小さく保つ。
- 素材
- オリーヴ緑と黄の中間を基調に、暗い赤・クリーム・黒地。向日葵と百合、様式化した植物を陰影のない平らな面として置く。
- 注意
- 向日葵と百合を記号として貼るだけでは、装飾を主題より上に置くという主張が抜けて、ただのヴィクトリア朝の柄物になる。
- 関連研究
- 1880年前後の英国の家具用織物で、繰り返しの単位と地の格子文がどう噛み合っているか見る / 1881年のギルバートとサリヴァンの喜歌劇『ペイシェンス』が、この運動の何を笑ったのかを調べる / デュ・モーリアが1873年から1881年にパンチ誌へ載せた風刺画から、当時どう見られていたかを確かめる
関連項目
この項目を引用する
辞典はリンクされるためにある。書いている場所に合う形をそのまま持っていってよい。
- Link
- https://indexstyle.org/ja/styles/aesthetic-movement
- Markdown
- [唯美主義運動(Aesthetic Movement) — デザインスタイル辞典](https://indexstyle.org/ja/styles/aesthetic-movement)
- HTML
- <a href="https://indexstyle.org/ja/styles/aesthetic-movement">唯美主義運動(Aesthetic Movement) — デザインスタイル辞典</a>
