柿右衛門様式
Kakiemon / 17th century– / スタイル / 陶磁の様式
肥前有田で焼かれた白磁に、赤・緑・青の上絵の具を釉の上から差す様式。上絵付けを1640年代の有田へ持ち込んだとされる絵付け一族の名が、そのまま様式の名になった。白い素地を広く塗り残し、絵をその一方へ寄せる。

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ひと目で判断
見た目の特徴
- 絵の具が釉の上に載るので、絵の部分だけがわずかに盛り上がって光を返す
- 赤・緑・青の細い線と金彩で、梅・竹・鳥・人物を描く
- 白い素地の面積が絵より広く、中心を空けたまま端に絵を寄せる
- 器だけでなく人物や象の置物があり、器と同じ上絵の具と金彩で塗られている
向いている用途
- 白を背景色ではなく主役として扱う紙面で、図版を端へ寄せて中央を空ける配置を試すとき
- 少ない色数で高価に見せたいとき、線を細く保ち色面の総量を小さく抑える配色を組むとき
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詳しい作り方と出典制作ルール、実在作例、比較、研究、引用形式
辞書情報
- 文字
- 文字は細い線で小さく、色は絵と同じ赤か墨の一色に絞る。太らせて白地を潰さない。
- 構成
- 面の中心を空け、絵を一方の端へ寄せる。左右を揃えず、余白の広い側をそのまま残す。
- 素材
- 白い地の上に赤・緑・青の細線と小さな色面、要所に金。地そのものには色を置かない。
- 注意
- 余白を描き残しと考えて描き足していくと、白の広さが崩れて細い上絵の線が地に沈む。
- 関連研究
- 17世紀後半の有田の作例で、白い地と絵の面積比を実際に測る / 同じ図柄を写した18世紀ヨーロッパの磁器と並べ、線の細さと余白の取り方の差を見る / 置物と器とで、金彩がどの位置に入るかを比べる
関連項目
- デルフト焼(Delftware)同じ「陶磁の様式」の系統。柿右衛門様式とデルフト焼の違いを見る
- シノワズリ(Chinoiserie)共通する印象:高級。柿右衛門様式とシノワズリの違いを見る
陶磁の様式をさらに見る
同じ「陶磁の様式」から、共通する印象が多い順に次の項目を選んだ。
- 青花(中国の染付)(Chinese Blue-and-White Porcelain)共通する印象:技術 / 高級 / 静けさ。
- ブラン・ド・シーヌ(徳化白磁)(Blanc de Chine)共通する印象:静けさ / 高級 / 技術。
- 高麗青磁(Goryeo Celadon)共通する印象:静けさ / 高級 / 技術。
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