Blanc de Chine

ブラン・ド・シーヌ(徳化白磁) / Ming dynasty– / スタイル / 陶磁の様式

福建省徳化の窯が焼いた白磁に、欧州の収集家が「中国の白」の名を与えた様式。絵付けを一切置かず、乳白から青みを帯びる厚い釉と、型で抜いた体に手作りの細部を貼り足す造形だけで見せる。観音像と犀角を写した杯が代表格になった。

絵付けがまったくなく、器面は白一色で通っている / 乳白色から青みへ振れる厚い釉。薄い部分は光を透かす / 型で抜いた本体に、指や衣の襞を別に作って貼った継ぎ目が残る / 口が広く底のすぼまる杯。角を輪切りにした形をそのまま磁器に写している

徳化窯 白磁 観音立像 17世紀後半 — Wikimedia Commons / CC0徳化窯 白磁 鶴蓮文 筆筒 17-18世紀 — Wikimedia Commons / Public domain徳化窯 白磁 急須 1690-1720年頃 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0 UK

辞書情報

向いている用途
白磁の食器や照明を、印刷も彩色も足さずに釉の厚みだけで仕上げるとき。陶製の人形やフィギュアを、型抜きと手仕事の併用で数を作るとき
文字
文字を面に置かない。入れるとしても底裏の小さな印にとどめる。
構成
正面性の強い立像。台座から頭頂までを一本の軸に通し、周囲は何も置かず空ける。
素材
きめの細かい白磁土。透明釉を厚めにかけ、絵具を使わず、釉のたまりと薄れだけで明暗を作る。
注意
白ければ上品になると考えて稜線を丸く均すと、釉のたまる場所が消えて陰影が出ず、ただの白い塊に見える。
関連研究
徳化窯の出土品と、海路で輸出された白磁の作りの差 / アウグスト強王がドレスデンに集めた千点規模の収集品 / マイセンやサンクルーが白磁を写した初期の作例

関連項目

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