ブラン・ド・シーヌ(徳化白磁)
Blanc de Chine / Ming dynasty– / スタイル / 陶磁の様式
福建省徳化の窯が焼いた白磁に、欧州の収集家が「中国の白」の名を与えた様式。絵付けを一切置かず、乳白から青みを帯びる厚い釉と、型で抜いた体に手作りの細部を貼り足す造形だけで見せる。観音像と犀角を写した杯が代表格になった。



ひと目で判断
見た目の特徴
- 絵付けがまったくなく、器面は白一色で通っている
- 乳白色から青みへ振れる厚い釉。薄い部分は光を透かす
- 型で抜いた本体に、指や衣の襞を別に作って貼った継ぎ目が残る
- 口が広く底のすぼまる杯。角を輪切りにした形をそのまま磁器に写している
向いている用途
- 白磁の食器や照明を、印刷も彩色も足さずに釉の厚みだけで仕上げるとき
- 陶製の人形やフィギュアを、型抜きと手仕事の併用で数を作るとき
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詳しい作り方と出典制作ルール、実在作例、比較、研究、引用形式
辞書情報
- 文字
- 文字を面に置かない。入れるとしても底裏の小さな印にとどめる。
- 構成
- 正面性の強い立像。台座から頭頂までを一本の軸に通し、周囲は何も置かず空ける。
- 素材
- きめの細かい白磁土。透明釉を厚めにかけ、絵具を使わず、釉のたまりと薄れだけで明暗を作る。
- 注意
- 白ければ上品になると考えて稜線を丸く均すと、釉のたまる場所が消えて陰影が出ず、ただの白い塊に見える。
- 関連研究
- 徳化窯の出土品と、海路で輸出された白磁の作りの差 / アウグスト強王がドレスデンに集めた千点規模の収集品 / マイセンやサンクルーが白磁を写した初期の作例
関連項目
- デルフト焼(Delftware)同じ「陶磁の様式」の系統。ブラン・ド・シーヌ(徳化白磁)とデルフト焼の違いを見る
- イズニク陶器(Iznik Pottery)同じ「陶磁の様式」の系統。ブラン・ド・シーヌ(徳化白磁)とイズニク陶器の違いを見る
陶磁の様式をさらに見る
同じ「陶磁の様式」から、共通する印象が多い順に次の項目を選んだ。
- 青花(中国の染付)(Chinese Blue-and-White Porcelain)共通する印象:技術 / 高級 / 静けさ。
- 高麗青磁(Goryeo Celadon)共通する印象:静けさ / 高級 / 技術。
- 柿右衛門様式(Kakiemon)共通する印象:高級 / 静けさ / 技術。
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