Suminagashi
墨流し / 12th century– / 技法 / 書体分類
水面に落とした墨が広がる同心円を、息や筆で乱してから紙へ写し取る技法。一枚ごとに現れる流れは再現できず、平安の料紙装飾から現代の装丁まで、偶然を意図的に招き入れる方法として続いている。
同心円が乱れた流線 / 墨の濃淡による層 / 一枚ごとに異なる紋様 / 水面の張力が残る縁
辞書情報
- 向いている用途
- 同じ紙が二枚とない地をつくる。静けさと偶然を同時に扱う面をつくる
- 文字
- 文字は流れを避けて置き、地と競わせない
- 構成
- 流線の向きを決め、紙の縦横に対して斜めに走らせる
- 素材
- 水面に墨と界面活性剤を交互に落とし、息で乱す
- 注意
- 完全に制御しようとすると死んだ模様になる。偶然を残す範囲を先に決める。
- 関連研究
- 平安期の料紙装飾 / 西洋マーブリングとの技法差 / 現代の装丁における使用