Cyberfeminism

サイバーフェミニズム / 1991–2000s / 世界観 / デジタル芸術

1991年にオーストラリアの VNS Matrix が名乗り、同じ頃イギリスの Sadie Plant も同じ語を使い始めた運動。宣言文はファックス、郵便、貼り紙、巨大看板、ネット投稿で撒かれ、身体を捨てて機械に入るという当時の技術像に粘液と性で逆らった。

太いサンセリフの各行が球面に沿って歪み、行ごとに大きさが変わる / 淡いピンクの地に黒い文字という2色だけの版面で、中央に白い円が抜かれる / 縁を埋め尽くす、放射状の毛が生えた目のような図像の反復 / 集団名が署名としてではなく、本文の一行として文の中に組み込まれている

Old Boys Network《100 Anti-Theses of Cyberfeminism》1997 — Wikimedia Commons / CC BY 4.0

辞書情報

向いている用途
技術をめぐる展示や出版物で、清潔で無菌的な未来像に対置する版面をつくるとき。貼り紙、看板、ネット投稿と媒体を横断して、同じ1枚を撒く宣言を設計するとき
文字
太いサンセリフで組み、1行ごとに大きさを変える。行を球面に沿って歪ませ、整列という考えを捨てる。
構成
中央に円を抜いてその中に文を詰める。縁は図像の反復で埋め、余白を残さない。判型を持たず、貼り紙にも看板にも同じ1枚を使う。
素材
淡いピンクと黒の2色に絞る。図像は身体の器官を思わせる有機的な線で描き、回路や格子のような機械の図とは対極に置く。
注意
図像だけ借りて言葉を穏当にすると、この様式の中身である敵意が抜けて、ただのレトロな装飾になる。
関連研究
Rhizome の Net Art Anthology にある宣言文の図版と貼り紙の写真 / 1992年にシドニーの画廊の外壁へ掲げられた巨大看板の記録写真 / 身体を捨てるという当時の技術像に対して出された反論の系譜

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