Studio Pottery

スタジオ・ポタリー / 1920s– / スタイル / 陶磁の様式

工場ではなく個人の仕事場で、作り手ひとりが成形から施釉・焼成まで通す陶の様式。20世紀初めの工芸復興のなかで現れ、機械生産に与しないという立場が形と表面にそのまま出ている。1920年にコーンウォールのセント・アイヴスへ開かれた窯が中心になった。

轆轤で挽いた跡や、紐づくり・板づくりの継ぎ目を消さずに残す / 高温の灰釉・青磁・天目。茶黒と鶯色が繰り返し現れる / 銅赤や紫の釉が窯の中で流れ、器の面に予定されていない筋として残る / 白釉の下に細い線を彫って色泥を埋め、縁と高台にだけ別の釉をかける

ハンス・コパー《スペード形の花器》1968年 — Wikimedia Commons / CC0濱田庄司《飴釉櫛目文茶碗》— Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0ルーシー・リー《壺》1971年 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

辞書情報

向いている用途
量産品の均質さから離して見せたいとき、成形の跡と釉の流れを残す仕上げを選ぶ。一点ものの器を売る画面で、同じ形が二つと揃わないことを写真の並べ方で示すとき
文字
添える文字は細く小さく、器の名と作り手の名だけ。装飾的な書体を使わない。
構成
一点を大きく置いて周囲を空ける。整列させず、器ごとの高さと傾きの違いをそのまま残す。
素材
高温の炻器・磁器・楽焼。灰釉、青磁、天目、流れた銅赤。釉は厚くかけ、素地の粗さを透かす。
注意
手の跡だけを真似て歪みを足すと、高温焼成と釉のふるまいという中身が抜け落ち、形の不揃いな量産品になる。
関連研究
1940年刊の A Potter's Book で、リーチが焼成と釉について何を規範として書いたか読む / セント・アイヴスに築かれたヨーロッパ初のアジア式登り窯が、斜面と多室でどう働くか調べる / ルーシー・リーとハンス・コパーの器を並べ、同じ工房から出た二つの形の違いを見る

関連項目

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辞典はリンクされるためにある。書いている場所に合う形をそのまま持っていってよい。

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