Cameo Glass

カメオ・グラス / Roman era– / 技法 / 器と工芸の技

色の違うガラスを二層以上に重ね、外側の層を彫り・切削・彫刻で削り落として図を出す被せガラスの技法。Getty の分類でも材料の側に置かれる。図は塗られたものではなく削り残されたもので、残した厚みがそのまま不透明度になる。

明るい像が、濃い地の上に彫刻のように盛り上がる / 削りの浅いところは下の地色が透けて沈み、厚く残したところだけが不透明になる / 地は一様な一色で、階調は像の側にしかない / 輪郭が線ではなく段差でできているので、斜めから光を当てると像自身の影が落ちる

《バッコスとアリアドネの酒杯》ローマ 前25–後25年頃 ゲッティ・ヴィラ — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0トマス・ウェッブ・アンド・サンズ《カメオ・グラスの花器》— Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0ダルジャンタル《カメオ・グラスの花器》— Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

辞書情報

向いている用途
二層の面から一方を削って図を起こす表現を作るとき、輪郭を線ではなく段差と影で持たせる。空押しや箔押しのように色を足さない印刷で、厚みの差だけで図版を成立させたいとき
文字
文字も像と同じ層から削り出す。線の太さを彫りの幅として決め、髪の毛のように細い書体を選ばない。
構成
濃い地を一色で広く取り、その上に明るい像をひとつ置く。地には模様を入れず、像との間に何も挟まない。
素材
対比する色のガラスを重ね、外側を削る。削り残す厚みで半透明から不透明までの階調を作る。
注意
地と像の明度差だけを真似て平らに塗り分けると、彫りの深さが作る半透明の中間が消えて切り絵になる。
関連研究
被せガラスの断面を見て、外層と地の層が何枚重ねられているか数える / 同じ像のなかで薄く削った部分と厚く残した部分を比べ、透ける色がどこで切り替わるか観察する / Getty の cased glass の下にどんな技法が並んでいるかを辿り、cameo glass との違いを確かめる

関連項目

この項目を引用する

辞典はリンクされるためにある。書いている場所に合う形をそのまま持っていってよい。

Link
https://indexstyle.org/ja/styles/cameo-glass
Markdown
[カメオ・グラス(Cameo Glass) — デザインスタイル辞典](https://indexstyle.org/ja/styles/cameo-glass)
HTML
<a href="https://indexstyle.org/ja/styles/cameo-glass">カメオ・グラス(Cameo Glass) — デザインスタイル辞典</a>

一覧内の位置へ戻る