ハードエッジ・ペインティング

Hard-Edge Painting / 1959–1970s / スタイル / 幾何学抽象

境界を完全に鋭く保ち、平坦な色面だけで画面を構成する絵画。筆致も階調も排し、色面の縁が唯一の出来事になる。マスキングによる正確な縁は、以後のフラットデザインやベクター表現の直接の祖先である。

Hard-Edge Painting — Ellsworth Kelly《赤・黄・青・白・黒》— Wikimedia Commons / Public domain
Ellsworth Kelly《赤・黄・青・白・黒》— Wikimedia Commons / Public domain

ひと目で判断

見た目の特徴

  • 完全に鋭い色面の境界
  • 階調のない平坦な塗り
  • 限られた大きな色面
  • 形状そのものが支持体を決める

向いている用途

  • 空港や病院の誘導サインで、色面の区分だけで系統を分けたいとき
  • アイコンやUIと、識別性が要る製品外装で、階調を使わず縁と面積だけで違いを出すとき

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辞書情報

文字
単一ウエイトの幾何学サンセリフを色面の縁と同じ精度で切り、影を落とさない
構成
面を三つ前後に絞り、分割位置を明快な分数から外し、外形自体も構成に含める
素材
マスキングで縁を機械的に切り、面の中は完全に均一に塗り、にじみを残さない
注意
一つでも縁をぼかすと錯覚的な奥行きが戻り、何かの絵に逆戻りする。縁だけ鋭くして面の数を増やしても、面と面の緊張は生まれず、塗り分けた図解に落ちる。
関連研究
ジュールズ・ラングスナーによる命名 1959 / シェイプト・キャンバスへの展開 / 色面と縁の心理効果

関連項目

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