クラフツマン様式

Craftsman Style / 1870s–1920s / スタイル / 家具とインテリア

1870年ごろから1925年ごろまでアメリカで広まった建築と室内と工芸の様式。歴史様式の引用をやめて簡素さを選ぶ点で英国のアーツ・アンド・クラフツを継ぐが、担い手は社会改良家や教育者や女性団体にまで広がった。バンガローのような小さな住宅に、材料をそのまま見せる形で現れる。

Craftsman Style — グスタフ・スティックレー(ユナイテッド・クラフツ)《肘掛椅子》1901年 シカゴ美術館 — Wikimedia Commons / CC BY 3.0 · © Sailko
グスタフ・スティックレー(ユナイテッド・クラフツ)《肘掛椅子》1901年 シカゴ美術館 — Wikimedia Commons / CC BY 3.0 · CC BY 3.0 · © Sailko
Craftsman Style — グリーン・アンド・グリーン《食堂の家具一式》1908年 インディアナポリス美術館 — Wikimedia Commons / Public domain
グリーン・アンド・グリーン《食堂の家具一式》1908年 インディアナポリス美術館 — Wikimedia Commons / Public domain
Craftsman Style — 《クラフツマン様式のバンガロー》1915年 ウィスコンシン州マーシュフィールド — Wikimedia Commons / CC0
《クラフツマン様式のバンガロー》1915年 ウィスコンシン州マーシュフィールド — Wikimedia Commons / CC0 · CC0

ひと目で判断

見た目の特徴

  • 梁や持ち送りといった構造の部材が塞がれず、そのまま見えている
  • 柱頭や渦巻きなど、歴史様式から借りた装飾の部品が無い
  • 大邸宅ではなくバンガローのような小さな住宅の規模で成立している
  • 木や石が塗り潰されず、素材そのものの色と木目で面が構成される

向いている用途

  • 住宅や店舗の内装で、装飾を足さずに構造材の見え方だけで質を出したいとき
  • 手仕事を掲げるブランドの様式的な裏づけを、英国ではなくアメリカの系譜に置きたいとき

このスタイルを使う

短い指針を制作へ持ち込むか、構造化された仕様をAIへ渡せます。

詳しい作り方と出典制作ルール、実在作例、比較、研究、引用形式

辞書情報

文字
見出しは太い縦線の目立つ書体を大きさを抑えて置く。飾り罫や飾り文字は使わない。
構成
水平線を強く取り、要素を低く広く並べる。左右対称に頼らず、部材の並び方で秩序をつくる。
素材
木と石とタイルを塗り潰さずに使い、接合部を隠さない。色は素材そのものの色に寄せ、彩度を上げない。
注意
簡素さを演出として飾り立てると、歴史様式を捨てたはずが別の様式の引用に置き換わるだけになる。
関連研究
ラスキンとモリスの主張がアメリカでどう読み替えられたか / バンガローという住宅の形式がどこから来たか / 英国のアーツ・アンド・クラフツと時期と地域がどれだけずれるか

関連項目

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