印刷表現

複製の制約から生まれた点、版、ずれを、欠点ではなく画面を組み立てる材料として扱う技法が並ぶ。

辞書情報

  1. ハーフトーン(網点) 1880s– / 技法

    連続する濃淡を、同じ間隔で大きさの異なる点へ置き換えて印刷可能にする製版技法。離れて見ると階調に戻り、拡大すると規則的な網点が画像の物質として現れる。

  2. レンチキュラー印刷 1940s– / 技法

    複数画像を細い帯へ分解して交互に組み、かまぼこ状のレンズ列と正確に合わせることで、見る角度に応じた切替、動き、奥行きを一枚の印刷面へ作る技法。像は鑑賞者の移動によって完成する。

  3. モノタイプ 17th century–present / 技法

    滑らかな版面へインクや絵具を置き、加えたり拭き取ったりした像を紙へ転写する版画技法。筆の跡、拭いた光、途切れる輪郭が一回の転写へ集まる。通常は一枚の強い刷りを得るが、残ったインクから薄いゴーストを刷ることもある。固定した版の像を反復する版画とは分ける。

  4. シン・コレ 19th century–present / 技法

    薄い紙へ像を刷ると同時に、その紙を厚い支持紙へ貼り合わせる版画の技法。像の下に薄紙の色や質感が加わり、周囲の紙との境界が画面に働く。エッチングやリトグラフなどと併用でき、独立した描画技法や、紙を後から貼るコラージュ一般とは分ける。

  5. コラグラフ 20th century–present / 技法

    紙、布、ひもなどの材料を版へ貼ったり表面へ加工を施したりし、その凹凸から刷る版画技法。材料の縁と手触りが像を作り、凸版・凹版のインク付けを組み合わせることもある。貼った材料を完成作として見せるコラージュ、写真製版のコロタイプとは区別する。

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