ストリート・スタイル
産業の側ではなく着る当人たちから始まり、市場が後から追いかけた装いが並ぶ。東京やニューヨーク、コンゴの街路が発生源になる。
辞書情報
- ヒップホップ・ファッション 1970s– / スタイル
ブロンクスの若者文化がスポーツウェアとゴールドを自己表現の言語に変え、50年でストリートからラグジュアリーの中心へ到達した。
- ロリータ・ファッション 1980s– / スタイル
ロココと少女文化を参照した日本発のストリート・スタイルで、「可愛さ」を他者の視線ではなく自分のために構築する装いの共同体を作った。
- ギャル 1990s– / スタイル
日焼け・明るい髪・強いメイクで学校的な「正しさ」を反転させた渋谷発のスタイルで、雑誌と街が一体で更新する共同体的ファッションだった。
- デコラ late 1990s– / スタイル
大量のヘアクリップと玩具的アクセサリーを層状に重ねる原宿のスタイルで、「多いこと」自体を造形原理にした最大主義の身体版。
- サプール 1920s– / スタイル
コンゴの「お洒落で優雅な人々の会」が色鮮やかなスーツの完璧な着こなしを尊厳の実践に変えた、装いを武器にする平和的ダンディズム。
- ストリートウェア 1980s / スタイル
胸や背に大きく刷った図版とロゴを主役にし、体の線ではなく厚い布の面で見せる。
- ゴープコア 2017– / スタイル
登山やキャンプのための機能服を、都市の街着として意図的に組み直すファッション。防水シェル、フリース、カーゴ、トレイル靴の機能を隠さず、土色と安全色を重ねて「いつでも山へ行ける」輪郭を作る。
- ミッション・スクール 1990s–early 2000s / スタイル
サンフランシスコのMission District周辺で、看板、スケート、コミック、フォークアート、路上の廃材を、小規模な描画、手作り看板、インスタレーションへ混ぜたDIY美術。都市の変化を、磨かない線と身近な素材で記録した。
- ハイプビースト・スタイル mid-2000s–2010s / スタイル
限定ドロップ、ブランド共作、スニーカー収集、オンライン情報の速度が、認識しやすいロゴ、希少品の重ね着、商品撮影を一つの装いへまとめたストリートウェアの消費・表示様式。服だけでなく入手経路と撮影の仕方までが価値を可視化する。